現在コードレス掃除機の流れはサイクロン方式と紙パック方式の2つです。どちらも長所と短所を持ち合わせていますが、並べて比較してみると色々と興味深い違いがあります。あなたならどちらを選ぶ?
チェックしておきたいポイント
・吸引力
・フィルターの能力
・ゴミ捨ての利便性
・ランニングコストの比較
方式の違い
サイクロン方式
サイクロン方式は吸引時の空気がダストポッドから分離している部分を流れる構造のため、溜めたゴミの量にかかわらず吸引力が安定しています。また排気時の空気の流れもダストポッドと独立しているため吸い込んだゴミの臭いなどで不快な思いをすることもありません。室内の空気を汚さないというメリットはペットや小さなお子さんのいる環境においては大変大きいと思います。吸い取ったゴミは回転することにより遠心力でゴミを分離してダストカップの中にためて行きます。たまったゴミはダストカップを逆さまにすれば簡単に捨てることができます。
紙パック方式
フィルターも兼ねる専用の紙パックをセットしてファンによって吸引された空気を送り込み集塵します。紙パックは大きく膨れ、ヘッドで吸い込まれたゴミを吸い込みフィルタの役割で濾し取ります。ある程度ごみがたまったら紙パックごと捨てるため処理が簡単です。サイクロン式と比べて多くのゴミを溜めることができるのでゴミ捨ての頻度が少なくて済みます。
メリット・デメリット
サイクロン掃除機のメリットは?
・吸引力の持続性が高い。
・ゴミと分離された空気を廃棄する構造のため、排気がクリーンであり特有の臭いも出づらい。
・紙パックの交換が不要
サイクロン掃除機のデメリットは?
・フィルターやダストカップのこまめな手入れが必要なこと。
・ゴミ捨ての頻度が多い。
・使用頻度やダストカップの容量による違いはありますが、最低でも1週間に1度はゴミ捨てをすることが推奨されています。紙パックの交換時期が平均1~2ヶ月という事を考えると面倒と感じるかもしれません。
・ゴミ捨て時にホコリが飛散しやすい
・回収されたホコリはとても微細な粉状になっているため、ホコリが飛び散ってしまわないよう丁寧なゴミ捨て作業が求められます。
紙パック式掃除機に比べて、吸引力が低い
紙パック掃除機のメリットは?
・紙パックごとゴミを捨てられるので手軽で衛生的
・定期的なフィルター掃除などが不要(紙パックがフィルター替わりをしている)
・ゴミ捨ての回数が少なくて済む
・掃除機内が密封されているぶん吸引力は強い
紙パック掃除機のデメリットは?
・紙パックを定期的に買い足す必要があるためランニングコストがかかる。
・構造上排気がゴミの中を通ることになるため排気臭が気になる。
吸引力比較
カタログ性能から吸引力を数字で比較した場合、サイクロン掃除機よりも紙パック式掃除機のほうが優れています。
紙パック式掃除機 | (400W~600W) |
サイクロン掃除機 | (200W~400W) |
※ サイクロン掃除機 は「吸引力の持続力が高い」が「吸引力はそれほど高くない」
※紙パック式掃除機 は「吸引力の持続力はそれほど高くない」「吸引力は高い」
電気代比較
紙パック式掃除機の最大消費電力は約1,150W、サイクロン式掃除機の最大消費電力は約720Wです。1日10分連続しようという条件において年間にかかる電気代を比べてみました。
紙パック式 | (最大1,888円) |
サイクロン式 | (最大1,182円) |
オススメモデルは
吸引力が下がらないサイクロン式の「DysonV12」
サイクロンの生みの親であるダイソンのハンディ掃除機です。従来のハンディタイプでは考えられないほどの吸引力が魅力の一つです。
サイクロン式「DysonV12」の製品特徴
バッテリー駆動の掃除機で電源コードを気にすることなくどこでも掃除することができます。
小さいながらも強力なモータによって吸引力の低さを心配することはありません。ハンディタイプでコードレスなので家の中だけでなく車や物置などどこでも利用できます。
ヘッドにはソフトローラークリーナーヘッドが採用されて大きなゴミから小さなものまで同時に吸い込むことが可能です。
14.4Vマキタ充電式クリーナー CL142FDRFW
電動工具で有名なマキタ製の紙パック式掃除機です。
工事現場などで使われる掃除機を開発していることもあり、ノウハウは十分に持っています。
同じコンセプトで家庭用のハンディ掃除機を開発しました。これもバッテリー駆動式なので思い立った時に手軽に扱うことができます。
マキタの紙パック式「CL142FDRFW」製品特徴
使いやすさを追求したハンディタイプの掃除機です。
余分な機能がついていない分、コンパクトで使いやすくなってます。本体の持ち手の部分にバッテリー切れを知らせるLEDがついていますが、暗いところで照明として使うことも可能です。
ノズルはモーターなどはついていませんが、狭いところでも扱いやすいように薄く、平らに寝かせることができます。収納時には90度に曲がって立てることもできます。
私の結論
私はサイクロン掃除機をチョイスしました。一番大きな理由は掃除機特有の嫌な匂いが軽減されること、電気代がお得な点ですね。紙パック式はそれなりの歴史があり、とても安心感があります。紙パックを捨てるとき集めたゴミそのものを見ることがないというのはスマートだし清潔感もあります。でも掃除機本体に何週間もゴミを溜めておくというのも自分としては抵抗あるし、掃除をする=こまめにゴミを捨てると割り切ってしまえばあまり苦になりません。