乳液とクリームは、どちらも化粧水の後に使用するアイテムであり、明確な違いに気を配らずに使い続ける傾向があります。しかし、実際には特徴の違いや使用方法があります。以下では、乳液とクリームの具体的な違いや使い分け方について提案します。あなたは、上手に使い分けていますか?
乳液とクリームの違い
最も大きな違いは水分と油分の配合バランスです。
乳液は「満たす」
・水分の比率が高い
・潤いを与える役割
・化粧水とクリームの中間に位置する。
・肌をやわらかくし、水分と油分のバランスを整える。
クリームは「閉じ込め&浸透」
・脂分の比率が高い
・潤いを閉じ込める働き
・乳液よりも油分の配合量が多く、エモリエント効果(肌の水分の蒸発を防いでうるおいを保つ作用)に優る。
乳液とクリームの上手な使い分け
肌質や肌悩み、季節などを参考にして上手に使い分けたい。
乳液のみのケアがおすすめのタイプ
・皮脂の分泌が気になるオイリー肌
・洗顔後はつっぱることなくすぐに皮脂で肌がベタつく
・朝のメイク前はベタつきを気にせずさっぱりとしたケアで終わらせたい
・皮脂量が増える夏場にスキンケアと日焼け止めが混ざるのが気になる
クリームのみのケアがおすすめのタイプ
・部分的に皮脂の量が気になる混合肌
・肌表面はベタつくのに内側は乾燥しているインナードライ肌
・肌の乾燥は気になるけどスキンケアに時間がかけられない
・季節の変わり目は特に肌がゆらぎやすい
乳液+クリームの併用がおすすめのタイプ
・1年を通してカサつきに悩まされている
・洗顔後すぐ肌がつっぱり乾燥が気になる
・起床時(特に冬場)は肌がパサつきもっちり感もない
・夕方になると肌が粉を吹きメイク崩れを起こしやすい
ワンランク上のケア方法
・部位により乳液とクリームを使い分ける
肌の部位により水分量、皮脂量は異なります。日本人は混合肌が多く、Tゾーンはベタつくのに、頬や目元周りはカサつくという傾向にあります。皮脂量が多いTゾーンに乳液をなじませ、乾燥しやすい頬や目元周りにはクリームを使用するなど、部位により使用するアイテムを分けて水分と油分のバランスを上手に整えましょう。
・乾燥が気になる夜は就寝前にクリームを二度塗り
入浴後、リビングでリラックスしたり家事を済ませたりしていると、ベッドに入る頃にはせっかく丁寧に行ったスキンケアが汗や皮脂で落ちている可能性があります。そいう場合は、就寝前に再度クリームを重ね塗りして乾燥対策を行いましょう。
・肌質や肌悩みに合った成分配合の乳液やクリームを選ぶ
乾燥が気になる人 | ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンなど |
皮脂のベタつきが気になる人 | ビタミンC誘導体など |
エイジングケア1も同時に行いたい人 | レチノール、ナイアシンアミドなど |
美白ケア2でシミやくすみ対策をしたい人 | アルブチン、トラネキサム酸など |