朝は手早く、夜はじっくりと時間をかけて行うとされる洗顔。しかし、過剰な洗顔や時間不足は肌トラブルの原因になる可能性があります。本記事では、適切な洗顔時間と正しい洗顔方法について詳しく解説します。ポイントをおさえて、美しい肌を手に入れましょう。
肌に負担をかけない洗顔の時間は「30秒」
朝 | 夜 |
15〜30秒以内 | 30〜60秒以内 |
適切な洗顔の時間は「30秒程度」と言われています。また朝と夜では洗顔にかける時間は微妙に異なります。
主な肌トラブルの原因
洗顔の目的は、顔に付着した汚れ、過剰に分泌した皮脂、不要になった老廃物を洗い流すことです。しかし顔をキレイにするためにしている洗顔が、肌トラブルの原因になることもあります。
ニキビ・吹き出物ができる原因
過剰に分泌された皮脂が古い角質やメイク汚れと混ざると角栓となり、毛穴に詰まります。そこに細菌が入り込むと炎症を起こし、ニキビや吹き出物ができてしまう。
生理前や睡眠不足によりホルモンバランスが乱れたときや、脂質や糖質を摂り過ぎたときに起きやすい。
肌のたるみや毛穴のたるみができる原因
ホルモンバランスの乱れなどにより肌の弾力を構成する成分が失われると、肌のハリやツヤが失われ重力に負けて肌がたるんでしまう。肌がたるむと、老けた印象になってしまう。さらに毛穴が伸びて「たるみ毛穴」となり、そこに角栓が詰まって広がることで毛穴が目立つようになる。
カサつき・乾燥肌の原因
乾燥肌は、肌がゴワゴワしたり粉のようにはがれ落ちたりする状態のこと。肌が乾燥すると、皮脂を過剰に分泌するようになってしまう。これが角栓のもととなり、毛穴詰まりの原因につながる。主な原因は、洗顔し過ぎ、睡眠不足、生活習慣の乱れなどにより肌の保水能力が低下すること。
正しい洗顔とスキンケアのやり方
クレンジング
クレンジングをメイクになじませてから、ぬるま湯でしっかりすすぎます。落ちにくいアイメイクやリップなどは専用のリムーバーを使用するとよいでしょう。
泡立てる
まず手のひらのくぼみに洗顔料をのせて、もう片方の手の指先で泡立てます。目安は、ツノが立ち手のひらをひっくり返しても落ちないくらいの弾力です。
洗顔する
皮脂量の多い鼻周りや額へ泡を転がすように広げます。次に指でクルクルと優しくなでながら、フェイスラインに沿って泡を転がし、最後に頬を洗います。
すすぎ
顔の泡をすすいで落とします。「ちょっと冷たいかな…」くらいのぬるま湯で、泡を溶かすようにしながら流すとよいでしょう。
洗顔におけるNG事項
・熱めのシャワーで洗う
熱いお湯で洗うと必要以上に皮脂を取り除いてしまい、皮脂の過剰分泌や肌のゴワつきなどのトラブルを招く。ぬるま湯を、手で優しく顔にあてるようにしてすすぐのが望ましい。
・泡立てが不十分
肌に触れる泡の面積が狭くなるうえ汚れを吸着する力も弱まり、しっかりと汚れを落とせない。専用の泡立てネットや、ホイップタイプの洗顔料を使うなどが良いでしょう。
・すすぎ残しがある
洗顔料が残ったままだと肌に刺激を与え、肌荒れの原因になってしまう。鏡で確認しながら、すすぎ残しのないように気をつけましょう。
プラスアルファの洗顔法
1.蒸しタオルの活用
濡らしたフェイスタオルを電子レンジで数十秒温め蒸しタオルがつくる。肌にあてて熱くないくらいまで冷まし、ゆっくりと顔に乗せる。毛穴が開いて汚れを落としやすくなります。洗顔後はすぐに保湿をして、毛穴を引き締めることが重要。
2.軽いマッサージを施す
洗顔しながら軽く圧を加えるようにして優しくマッサージをすることで、血行が促進される。ほうれい線やたるみが気になる口元の場合は、指の腹で口周りに圧を加えて刺激を与えだけでも表情筋がほぐれる。
3.冷水で毛穴を引き締める
ぬるま湯ですすいだ後に冷水をあてると、毛穴が引き締まりる。肌に温度差を与えることで血行が促進し、顔色もよくなる。
毛穴詰まり、黒ずみ毛穴の原因にもなる洗い過ぎ
皮脂には外部の刺激から肌を守る役割があり、皮脂そのものは肌にとって必要なもの。しかし皮脂を取り過ぎ肌の水分が失われてしまうと、皮膚は肌を守るために毛穴から皮脂をたくさん分泌し始める。そして皮脂の多くは古い角質や老廃物と混ざって角栓となり毛穴を詰まらせる。その後、皮脂が酸化して黒ずみや毛穴が目立つようになってしまう。